AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙

Yahoo! JAPAN

速報2年連続1位! 荻野由佳(NGT48)、
速報発表後初のインタビュー!

2018年5月30日に発表された「AKB48 53rdシングル世界選抜総選挙 ~世界のセンターは誰だ?~」の速報で、昨年に続き1位を獲得した荻野由佳。新潟県を拠点とするNGT48で活動する彼女は、2017年の総選挙の速報でも1位となり、大きな話題を呼んだ人物だ。

それから1年。再び速報で1位となった荻野由佳は、すっかりNGT48の「顔」となった感もある。彼女はいかにしてファンの心をつかんでいるのだろうか? 速報の2日後、Yahoo! JAPANを訪れた荻野由佳に、速報発表後初めてだというインタビューで話を聞いた。

(取材・文/宗像明将、写真/倉増崇史)

どこかでまた期待している自分がいた

――昨年に続いて速報で1位になった感想はいかがでしょうか?

荻野由佳 すごくびっくりしています。正直、速報までのこの一年間、すごく怖かったんですよ。毎日緊張とプレッシャーの中で過ごしていたんです。1位で呼ばれた時には、びっくりしたのと同時に、どこかでまた期待している自分もいました。

――速報の時に去年と同じように泣き崩れていましたが、去年とは感覚が違いましたか?

荻野由佳 違いますね。前回は想像もしてなかったので「え、何があったの? よくわかんない!」っていう泣き崩れ方だったんですけど、今回はこの一年間の緊張の糸がプチっと切れたような感覚でした。「あー、良かった!」っていう泣き崩れ方でもありましたし、やはりびっくりしているのもありました。自分が思っていたよりも、緊張とプレッシャーがあったことをその時に感じましたね。

――ファンのみなさんが自分に投票してくれるのはなぜだと思いますか?

荻野由佳 なんでだろう? でも、私にはガチで濃いファンが多いんですよ。どこのファンよりも声が大きいと思うんですよね。私はオレンジ色が好きなんですけど、ファンの方は「荻野のファンはこんなに熱いんだぞ」っていうのを見せるために、必ずオレンジ色のTシャツを着て来てくれるんです。すごく熱心に応援してくださっているなって感じます。握手会が一日中ある時でも、絶対疲れているのにずっと会場で終わるのを待っていてくれるんです。

――なぜそんなに熱い人たちが自分に集まって来ると思いますか?

荻野由佳 私としては、誰よりもファンのみなさんと距離を近くしているんです。生誕祭でも自分でワッペンを作ってお手紙を添えて、来てくれた方全員に配っています。総選挙の感謝祭があった時も、自分の「推し席」に座ってくれた方全員に手書きのお手紙を手渡しました。そういった気持ちに、ファンの方が応えてくださっているのかな。

――その作業は膨大な労力がかかりますよね。

荻野由佳 そうですね。でも、これぐらいしないと恩を返せないと思うので、自分でできる最低限のことはしたいなと思っています。

――それはかなりの作業をしていると思うのですが、自分としては「最低限のこと」なのでしょうか?

荻野由佳 一番の恩返しは「みんなを楽しませること」だと思うんですけど、それはどのメンバーもやっていることだと思うんです。でも、お手紙を書いたり、自分でシールやうちわを作って配ったりするのは、やる人がいないんじゃないかなと思ったので「よし、それはやろう」と思ってやっています。

ガチ恋が生まれない理由とは

――今回速報1位になるまでの一年間にした努力には、どのようなものがあるでしょうか?

荻野由佳 私は、ダンスも歌もみんなより倍は頑張らないといけない人なんですよね。一番になれることが自分にはなかったので、「ファンの方との距離を一番近くに」というのをモットーにやっています。今年もそれを続けていたから、自分としてもそこについては一番だって言い切れる自信はありますね。握手会で誰にも負けないぐらいの神対応をするとか。

――握手会の時間を2秒延ばす方法をテレビでも語っていましたね。

荻野由佳 握手会ってテーブルがあるんですけど、ただその真ん中に立って握手しているだけだと時間がもったいないんで、ファンの方と一緒に自分も端から端まで流れていく握手をして、握手会のルールの中で一秒も無駄にしないように心がけています。

――日刊スポーツでは「荻野を恋愛対象としてみるファンは皆無だ」と分析されていましたね。いわゆる「ガチ恋」のファンがいないと書かれていましたが、そう言われてご本人としてはいかがでしょうか?

荻野由佳 私自身もそれは感じていますね!(笑)

――とはいえ荻野由佳さんの規模になればガチ恋もいるのでは......?

荻野由佳 チラホラしかいないですよ、3人ぐらい? NGT48のみんなは「あ~、○○ちゃん!」とか言われることが多いんですけど、私だけは「おい!」みたいな感じなんですよ(笑)。

――みんなにかわいがられている感じなんですかね?

荻野由佳 自分の子供や幼なじみ、お友達みたいな感覚って言われます。

――みんなに親しみを持たれているんですね。

荻野由佳 握手会でよく「釣ってください」って言われるんですよ。でも、私にはできないので、足がつったふりしかできなくて(笑)。ガチ恋が生まれないのは、そういうところだと思います(笑)。

東京での仕事では必ず「NGT48」「新潟」と言う

――速報後、Twitterで「NGT48一同 本番まで全力で頑張ります」と書いていて、NGT48全体のことも意識していますね。

荻野由佳 グループ全体を意識していますね。もちろん総選挙は個人戦なので、自分も上位に行きたいんですけど、NGT48としても世間を驚かせたいなっていう思いもあるんです。より多くのメンバーがランクインすることによって「新潟、勢いあるんだな」って感じてもらえるかなって思うんです。

――速報ではNGT48のメンバーが、16位までに4人もランクインしましたね。

荻野由佳 そこが一番うれしかったですね。

――荻野由佳さんが東京で選抜メンバーとして活動することになって、NGT48にフィードバックできたことはあるでしょうか?

荻野由佳 私は事務所を移籍させていただいたんですが(2017年にホリプロに移籍)、事務所からのお仕事があった時に、私だけじゃなくてNGT48のメンバーも呼んでもらえることもありました。お着物の番組にNGT48のメンバーも一緒に出させていただいたり、そういった意味では貢献できているのかなと思います。

――今のNGT48での自分の立ち位置のはどんなものだと考えていますか?

荻野由佳 今はひたすら、私はNGT48の宣伝マンとしてやっていきたいなと思っています。東京でお仕事があった時には、「NGT48」と「新潟」っていうワードを必ず一回は出そうって決めているんです。ちょっとでもNGT48の名を広められる存在になれていたらうれしいなって思いますね。

日記に「悔しい」とばかり書いていた

――NGT48のメンバーになる前は、AKB48関連のオーディションをたくさん受けていましたよね。その荻野由佳さんが、速報とはいえAKB48グループの1位になっているというのはどういう感覚でしょうか?

荻野由佳 今でも信じられないですね。正直、去年最終的に5位になったことも、今AKB48の選抜メンバーに選んでいただいていることも信じられないです。昔、バイトAKB(バイトAKB48プロジェクト。アルバイト形態によるAKB48メンバー)やドラフト(第2回AKB48グループドラフト会議候補者オーディション。国内のAKB48グループ全体でのオーディション)に出ていた頃に日記を書いていたんです。その日記をよく読み返すんですけど、そのたびに不思議な気持ちになっています。「今、私はこんなにすごいところにいるんだ」って。

――その頃の日記には何と書いていたのでしょうか?

荻野由佳 バイトAKBの時はそんなにいい立ち位置ではなかったので、「悔しい」とばかり書いてありますね。

――そこからNGT48に加入して、前回の総選挙以降、環境面ではどんな変化があったでしょうか?

荻野由佳 活動環境が一気に変わりましたね。選挙前は新潟で活動させていただくことが多かったんですが、総選挙後は東京にいることが一気に多くなって、埼玉の実家にいるほうが多くなったのが一番大きい変化ですね。新潟と東京の往復をすることが増えました。

――それは疲れませんか?

荻野由佳 全然疲れないですね。楽しいからかな?

――自分自身の意識で変わったところはあるでしょうか?

荻野由佳 周りを見られるようになりました。それまで自分のことでいっぱいいっぱいだったけど、AKB48の選抜メンバーに入ってからは、立場的にもNGT48のことをもっと考えてリードしていこうという気持ちが徐々に出てきました。

――いわばNGT48の「顔」になったことで、プレッシャーは生まれましたか?

荻野由佳 ありますね。「こんなのがNGT48のセンターでいいのか?」って思われるのがすごく怖かったです。それに自分は新潟県出身ではないので、ちゃんと新潟をアピールできているのかなって考えました、勝手な思い込みなんですけど、新潟県出身じゃないのに新潟のアピールをいっぱいしたら、いろいろ思われちゃうのかなって悩んでいて。でも、今はもう新潟をアピールしていこうという方向になっています。

雑音を気にしていたら未来も何もない

――荻野由佳さんは、自分について「かわいくないし歌もダンスもうまくない」と、卑下するようなことを言いますよね。そんなことはないと思うのですが。

荻野由佳 えー、思います!

――そういう思いが、ファンのみなさんに感謝を伝えようという行動につながっている部分もあるのでしょうか?

荻野由佳 そうですね。正直、テレビに出るのが怖くて。

――今夜「ミュージックステーション」に出る人とは思えない発言ですね(笑)。

荻野由佳 思えないですよね(笑)。メンタルがそんなに強いほうではないので、「へこたれない」と言っていてもへこたれる人なんです。テレビに映るってありがたいことですしうれしいことなんですけど、それによって自分がグループの評価を下げているんじゃないかと考えちゃうから怖かったんです。でも、ファンの方と約束もしたんです。「雑音は気にせずに、聞こえないふりをして進んで行こう」って。珠理奈さん(松井珠理奈/SKE48。速報2位)や咲良さん(宮脇咲良/HKT48。速報3位)の経歴に比べたら私なんてまだまだだから、「そんな簡単に速報1位になれるなんて大間違いだ」って言われるんですけど、そんなことを気にしていたら未来も何もないと思うんです。「選抜に入りたい」って言っているのに「1位を目指さない」って言っていたら矛盾しているじゃないですか。それは勇気がないだけだと思うんです。でも、今回の速報でファンのみなさんからその勇気をいただきましたし、「テレビに出るのが怖い」なんて言っていられないなと思いました。

――ファンのみなさんと約束をするきっかけはなんだったのでしょうか?

荻野由佳 握手会ですね。総選挙の話をされると、私が「ああっ......」って弱気になっていたんです。速報まですごく怖かったんです。

――ファンの方の前でもそういう気持ちを見せるほうですか?

荻野由佳 たくさんの方が見ているSHOWROOM(配信番組)では強気でいるんですけど、モバメ(モバイルメール。AKB48メンバーからメールが送られてくるサービス)みたいに自分のファンだけが見てくれるところでは弱音を吐いちゃってますね。

――ファンの人からもらった言葉で一番大きかったのはなんでしょうか?

荻野由佳 特に言葉を言われたわけではないんですけど、本当に変で面白い人ばっかりで、見ているだけで元気になれるんですよ。だから握手会では嫌なことを考えている暇がないんです。モバメの返信も本当くだらないことばっかり来るので、クスって笑っちゃう感じ。みんなが笑わせてくれるし、常に私の前では笑顔で元気でいてくれますね。

――ファンのみなさんが逆に元気をくれるわけですね。

荻野由佳 握手会で総選挙の話題をされることもごく稀(まれ)なんですよね。逆に私が心配になっちゃうぐらい、ほとんどの方は総選挙の話題をしてこないんですよ。でも、それは私が総選挙のことを考えすぎないようにしてくれているからで、「由佳ちゃんは握手会とかライヴとか楽しいことだけ考えてて。総選挙は俺らが背負うから」みたいな感じなんです。だからファンの方の心遣いや優しさには感動しました。そこからの速報1位だったので、すごくみんなが恋しくなりましたね。「あー、私にはアホなことばっか言ってたのに、こんなに頑張ってくれてたんだ」って。ファンの方は「俺らがいるんだから別に誰に何言われてもいいだろ」みたいな感じだし、私も「みんながいてくれるから別にいいや」っていう感じになれるぐらい信用しています。「自分のファンが一番だ」っていうことには自信を持っています。

メガ幸子に乗って新潟のコンサートに登場したい

――総選挙の後半戦に対する意気込みのほどはいかがでしょうか?

荻野由佳 今回の開催地は名古屋(ナゴヤドーム)なので、SKE48さんが当然熱くなるとは思うんですけど、ここは新潟も攻めていきたいなって思います。私は前回、速報1位で最終結果は5位で、すごい順位なんですけど下がってしまったので、今年は油断せずにいきたいです。去年は「1位を目指したい」って言えなかったんですよ、自信がなかったですし。でも、今年はこの一年間でファンの方がたくさん私に自信をつけてくださったので、もう一歩も引かずに1位を目指したいなって思います......!

――今言いながらちょっと腰が引けていますけど、大丈夫でしょうか......?

荻野由佳 やっぱ引いちゃいますけど、ここまで来たなら、1位を目指したいなと思いますし、欲を言うならNGT48が第一党を狙っていきたいなって思います。

――最終結果で1位になったら、小林幸子さんが「メガ幸子」をプレゼントしてくれると言っていますしね!

荻野由佳 そうなんですよ!(笑) 私はあれに乗って新潟のコンサートに登場したいんです。

――NGT48劇場が大変なことになりますね......!

荻野由佳 新潟と言えば、YouTuberのHIKAKINさん(新潟県出身)も応援してくださったんですよ。だからみなさんの思いも背負いながら、新潟から名古屋へ頑張りたいと思います。(一気に思いを吐き出すかのように)あ~!! 頑張ります! 新潟を応援してください!!

2018年6月16日は、10回目の総選挙です。
当日は、「AKB総選挙」とYahoo! JAPANで検索して、開票速報をお楽しみください。